消化系統の病気について、以下に代表を列挙する。
食道、胃、十二指腸疾患 |
腸疾患 |
肝臓疾患 |
胆嚢疾患 |
膵臓疾患 |
食欲不振 |
下痢 |
肝炎 |
胆嚢炎 |
膵臓炎 |
食道ガン |
便秘 |
肝硬変 |
胆石 |
膵臓ガン |
胃炎 |
大腸炎 |
脂肪肝 |
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胃・十二指腸潰瘍 |
結腸ガン |
肝臓ガン |
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胃ガン |
直腸ガン |
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消化系統は、人間が生存のために毎日取らなければならない食べ物を直接受け入れ、消化、吸収する組織である。人間が口
から取ったすべての物は、まずは食道と胃、続いて胆嚢、腸、肝臓に消化、分解、吸収され、解毒が行
われる。もし、人体によくない物を取ったら、最初にダメージを受けるのは、この消化系統である。ダメージに受けた後に現れ
る症状は、嘔吐、下痢や、胃腸の痛みなどである。表にはっきり症状が出ない場合もあり、その場合は、黙々と胆嚢、肝臓や膵臓に重い負担
がかかり、時間が経つと、大変な病変を引き起こすリスクを負うことになる。
例えば、暴飲暴食のため、胃に大きな負担をかけ、その負担の限界を超えると嘔吐を引き起こす。当然、毒性がある食べ物を摂取した際も、胃が反応して、嘔吐を起こす事がある。嘔吐の際には、食べたものや胃酸が逆流するため、食道が焼かれることがある。この暴飲暴食は胃炎、胃潰瘍の一因である。また、食べ物で引き起こされる病気としては、例えば、塩分や、肉類の過剰摂取が胃ガンの原因になる例がある。
熱い食べ物、飲み物が好きな人は、摂取するものが熱すぎる為、食道が焼かれ、潰瘍になることがある。これを繰り返すと、食道ガンが誘発される。また、一部の食品は、食道括約筋を弛緩させ、胃酸の逆流を促進する作用がある。元々、人間は、食道括約筋の収縮が強く、さらに横隔膜脚によって締め付けられることで、胃酸の逆流を防ぐ機構を持っている。研究と実験によると、チョコレート、牛乳などの食品は、胃酸の逆流を促進する性能を持っている。香港の映画界のスターであるレスリーチャンは、ずっとこういった持病に悩まされ、自殺へと到った一因とさえ言われている。
胆石は高カロリー食、高コレステロール食、動物脂肪、動物タンパク質の摂取と密接な関係があることは、医学的に認められたことである。また、過剰な糖質の摂取、多価不飽和脂肪酸の摂取も関係がある。逆に、食物繊維が多く含まれている食べ物、低コレステロール食、ビタミンC,Eが多く含まれている食べ物は、胆石の形成を抑制する作用がある。胆石が原因となって、胆嚢炎を引き起こすこともある。
食べ物は胃から腸へ流れ、もし問題がある場合、下痢を起こす。また、食物繊維、水分の摂取不足で、便秘になることもある。下痢、便秘が繰り返す場合、腸に異変が起きて、腸炎、結腸ガン、大腸ガンになる可能性がある。このような病気を起こさないためにも、野菜、エン麦など食物繊維が多く含まれているものを常に摂取し、便秘を解消し、腸内の毒素を適時に排出させる必要がある。
常に高カロリー食、高脂肪、高タンパク質の食べ物を食べていると、膵臓はインシュリンを大量に分泌させなければならない。これは膵臓に重い負担をあたえ、結果だんだんと衰弱し、機能が弱くなる。また、アルコールは急性膵炎の原因にある。もし、炎症が繰り返し発作するのであれば、ガンに悪化することもあり得る。
A型肝炎は、口から摂取したものに付着したウイルスからの感染で起きる病気であり、これは食べ物が直接の原因である。感染した場合、最初に、急性肝炎の形で発症し、慢性肝炎へ転化することもある。
高カロリー食、高脂肪、高タンパク質、アルコール等の飲食は、脂肪肝発生の原因である。肝炎、脂肪肝は肝硬変の予備軍でもある。さらに進行すると、肝臓ガンに発展する。
以上述べたことから見ると、消化系統の病気は飲食の原因が多い。中国のことわざでは「病は口から入る」というものがあるが、まさにその通りである。体に必要な栄養素のバランスがとれた食事を常に摂取することを、心がけていれば、元気、健康を保つことができるだろう。
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