キーとなる発ガン基因、発見

　１月２０日に発刊されたアメリカ雑誌≪nature≫によると、アメリカの研究者たちがガンを作り出す基因を発見したと報じた。この基因は、正常な細胞のガンへの異変を発生させるだけではなく、他の基因に発ガンを促す力を与える作用も持っている。
　アメリカスロン・キャトリンガンセンターの研究家は、この新しく発見された基因は、いくつかの発ガン基因のうち、最も要となる基因であると述べた。発ガン基因は細胞の突然変異を発生させ、無制限の分裂を行わせることで、腫瘍を形成する。この新たに発見あれた基因は、細胞の突然変異の全過程をコントロールしているそうだ。以前に発見された全ての発ガン基因は、この機能を持ってなかったという。研究者たちは、この基因をPOKEMOM因子と名付けた。
　動物実験では、このPOKEMOM因子が生成したタンパク質が、他の正常なタンパク質の活動をかく乱した。かく乱されたタンパク質には腫瘍の生長を抑制するタンパク質も含まれていた。また、POKEMOM因子のタンパク質は多種のガン細胞の中にあることが発見された。この因子はモルモットの細胞に入ると、悪性リンパ腫瘍を形成した。
　研究者たちは同時に、この因子の活動を阻止する方法も見つけたと公表し、今後、POKEMOM因子のタンパク質をコントロールすることによって、ガンを治療できる可能性があると述べた。

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