香港エイズ感染上昇

　香港衛生署は、昨年のエイズ感染は２６８例で、最高記録を更新したことを発表した。２００３年と比べると、感染者は１７％増えた。
　香港衛生署の顧問李瑞山医師は、２月２２日の記者会見で、性接触がエイズ感染の主な経路であると指摘した。２００４年の感染者は、発見されたうちの１７２の感染例（６４％）が、性接触によるものだと確認されている。そのうち、異性間の感染は１０７例で、同性間の感染は６５例であった。
　薬物注射による感染は２１例で、７．８％を占めた。
　ただ、２００１年９月から始まった出産前エイズウイルスの抗体検査のかげで、母親と胎児間の感染はほとんどなくなり、２００４年に６人の妊婦のエイズの感染が確認されたが、新生児は一人も感染しなかった。また、発症者は前年より７例少ない４９例であった。
　これは、１９９６年から今まで、エイズの発症が最も低い年であり、エイズに対する高い効果の治療は感染者に用いられた結果を結び始めている
　李医師は香港では現在３０００人がエイズに感染していると予測している。また、近隣地区のエイズ感染の高発率、流動人口の増加、感染危険性の高い性行為などの要素が、香港のエイズウイルスの感染率を上昇する原因になっていることも指摘した。
　

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