ガン治療の新方法発見

　アメリカの≪国家科学院学報≫が、２月１１日に発表した論文によれば、ラットへの薬物投与による治療実験で、腫瘍に栄養を提供する血管への攻撃の方法をもちいると、ガン治療に非常に有効であることが証明された。
この治療方法は、血管内皮の生長因子を担体（キャリアー）にし、腫瘍の血液にある毒剤を輸送し、この腫瘍の栄養を欠乏させることで、死亡へと導く。「この方法は、悪性腫瘍に栄養を提供する血管を殺し、健康細胞には影響がない」と論文の作者マイク・ロセンブラーム博士は語った。
　現在の主なガン治療方法は化学療法であるが、腫瘍変異、薬物耐性などの問題がある。今回の発見はガン研究に新たな方向を提示した。この薬物治療の臨床試験は今年Ｍ．Ｄ・アントセンがんセンターで行われる予定である。この治療法は同センターが発見した。

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