ハゲの遺伝子発見

　７月号の≪アメリカ人類遺伝学≫誌に、ドイツのボン大学の研究者の研究結果が発表される。
　研究者は、ハゲのキー遺伝子はＸクロモソームを持つ男性ホルモン受容体遺伝子であることを突き止めた。彼らは９５のドイツ家族の男性のハゲの状況を分析し、この結論を得た。
　研究者は４０歳前或いはさらに若くてハゲになった男子とハゲ歴のない家族メンバーの血液サンプルを比較し、ハゲになった男子の男性ホルモン受容体遺伝子に特定変異が現れていたことを発見した。男性ホルモン受容体遺伝子は、男性ホルモンの活動を管理し、男性ホルモンの分泌によって毛髪の生長を促進する。しかし、男性ホルモンの過剰分泌は逆に脱毛につながる。
　研究者は、男子のハゲは母親から継承される遺伝子と大きな関係があると考えている。
　

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