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◇健康ニュース◇

 

風邪予防にビタミンCは無効


 6月28日、イギリスのネット刊行物≪公共科学図書館医学≫に、オーストラリアとフィンランドの研究者が、ビタミンCは風邪の予防には無効であるとする研究報告を発表した。
 前世紀70年代に、ノーベル賞の受賞化学者ボリンが著した≪ビタミンCと風邪≫では、ビタミンCの風邪への予防作用が論述されている。この本は世界に大きな影響を与え、今でも大勢の人がビタミンCを飲むことで風邪を予防しようとしている。
 オーストラリアとフィンランドの研究者は、1940年から2004年まで55項目のビタミンCの作用を分析したところ、その中の23項目の研究の結果が、普通の人が長期間定量のビタミンCを飲んでも風邪の罹患率を低下することができないことを示していた。ビタミンCを摂取してもほんの少しだけ風邪になりにくくなるだけなのである。
 ただ、生理的な圧力が大きい人、例えば、兵士、スケートやマラソンの選手にはビタミンCの作用は明らかであった。それらの人が長期間ビタミンCを飲むと、風邪になるリスクは半分になる。
 ビタミンCは風邪の患者にも、病状の緩和作用が無かったと報告されている。


 

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