鶏肉の栄養減少

　イギリスの研究者は、鶏肉の栄養は昔と比べると、脂肪が３倍に増え、タンパク質が三分の一になっていると指摘した。
　多くの人には鶏肉が健康の食品であり、タンパク質が豊かで脂肪が少ないと考えられている。しかし、イギリスのロンドンシティー大学脳化学と人類栄養研究所の研究では、現在の鶏は天然飼料をほとんど使わず、庭で歩くこともなく、運動がきわめて少ないため、体内の脂肪が三、四十年前の鶏より大幅に増加している。逆にタンパク質は脂肪より大変少なくなった。
　２０世紀５０年代の鶏は、焼くと油が少ししかでなかったが、現在の鶏をオーブンで焼くと、まるで油の中に入れたかのように油が出る。
　同研究所は、７０年代の人々の飲食を調べ、現在の人の飲食状況と比較した。結局、１９７０年の１００ｇの鶏肉に脂肪は８．６ｇであったのに対し、現在は２２．８ｇになり、タンパク質は当時の２４．３ｇから１６．５ｇに減少したことがわかった。

　

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