易食研究所

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日本易食研究所 主宰      

◇食医◇
民は食を持って天と為す。
このことわざは人間が生きていくためにまず解決しなければならないことは食事をする事であるということを指摘している。
ただし、中国古代の養生家や一流の医者は、
食事はただの腹を満たすためだけでなく、長寿、養命、病気を予防するための手段と考えている。
3000年前の周代の宮廷内はすでに「食医」を設けていた。
食医の主な仕事は、王族の飲食栄養を調整することであった。
元代の宮廷調理師の思慧は、数十年の調理経験を元に、後に「飲膳正要」の本を著した。
また、中国の多くの歴代名医が創った医学書、処方集の中にも、
数え切れないほどの食事治療法が記載されている。
中国人には「薬で補うことは食で補うことに及ばず」という考えが根深くついている。
古代の養生家は「薬が邪を攻め、五穀が養と為り、五果は補助と為り、五畜が益と為り、
五菜は補充と為り、気と味を合してこれを食し、以て精気を補益す。」と述べている。
これは薬の作用が邪気を攻めるということに限られている事を示す。
人間の体には栄養の補充が必要で、精気も充実させなければならない。
これは五穀(米、小麦、小豆、大豆、黄黍)、
五果(桃、李、杏、栗、棗)、
五畜(牛、羊、豚、鶏、犬)、
五菜(葵、<草かんむり+霍>、薤、葱、韮)によってしか補えない。
金、元時代の医学家李東垣は、人間の健康長寿は膵臓と胃が元気のためであり、
これを維持するためには、胃を通して飲食を消化吸収し、栄養を人体に補充するしかないと考えた。
漢方医学の大御所である孫思(しんにょうへん+貌)は「安生の元は、必ず食である。」
「食の良さを知らぬ者は、長生きはできない」と述べている。

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